日々の声

2022.07.09

その他

永代供養と永代管理

「永代供養と永代管理は違うの?」と質問されることがあります。

一般的な納骨堂やお墓などでよく永代供養というふうに表現されていますが

心の依り処では永代供養とは言わずに永代管理という風に表しています。

永代管理は深い意味合いは別として、一般の方が永代供養と思われている事と同じ意味合いで

理解して頂いても良いと思います。

浄土真宗では供養という言葉をあまり使わないので、永代管理という風に表しております。

浄土真宗の宗祖親鸞聖人は

 

「父母の孝養のためとて念仏、一返にても申したることいまだ候わず。」(歎異抄)

(亡き父母の供養のために、念仏を唱えた事はないのです)

 

「わが力にて励む善にても候わばこそ、念仏を廻向して父母をも 助け候わめ、ただ自力をすてて急ぎ浄土のさとりを開きなば、 六道四生のあいだ、いずれの業苦に沈めりとも、神通方便を もってまず有縁を度すべきなり」(歎異抄)

(自分の力で励む善であれば、お念仏で父母を 助ける事も出来るでしょう。しかし善などできる私ではないのです。自力を捨てて、ただ念仏して阿弥陀仏に救われれば、悲しみや苦しみに沈んでも、 阿弥陀仏のはたらきによってご縁のある人々を救うことができるでしょう)

 

と言われるように浄土真宗では亡き方は阿弥陀仏のお浄土の諸仏となり、既に救われているのです。

従って先祖供養という考え方ではなく教えを通してこの私が救われていく教えなのです。